九州運輸局の役員法令試験(貨物)について

九州運輸局で実施された役員法令試験の問題を毎回分析しています。

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九州運輸局 令和6年3月実施 役員法令試験 【解説】

受験者49名中10 名合格(合格率約20.4%)

前回と比べ、合格率が半分以下となる厳しい結果でした。
 現在のところ、当セミナーを受講した2名から合格とのお知らせをいただいています。

 出題された条文は頻出のものが多かったようですが、条文集をすばやく引き、正誤を判断する力が求められているように思います。

 当セミナーで「ひっかけに注意!」とお伝えしていた箇所が実際に出題されましたが、実戦で対応するのは相当難しかっただろうと思います。

 過去問題をきちんと解いたのに結果に結びつかない・・・という方のために解説の作成に力を入れました。

 おそらく、次の令和6年5月の試験では条文集が改訂され、「自動車運転者の労働時間等の改善のための基準」については改正条文が出題されることになると思います。

 今後、試験対策をする上で改正には十分にお気をつけください。

 次回の当セミナーは改正内容についても触れたいため、条文集の改訂を待って開催をしたいと思っています。
 改正時期がはっきりしないため、今のところ令和6年4月18日(木)の開催予定です。
 
 当セミナーについて、詳しくは、「役員法令試験セミナー専用ページ」【九州】役員法令試験 合格対策一日講習&攻略教材セット をご覧ください(ページ外枠にセミナー専用のページのリンクを貼っています)。
 この5年間、毎回合格者を輩出しているセミナーです。

 


 九州運輸局が発表するのは試験問題と解答のみなので、詳細な解説を作成してセミナー受講者に提供します。

九州運輸局 令和6年1月実施 役員法令試験 

受験者42名中17 名合格(合格率約40.5%)

前回と比べると大幅に合格率が上がりましたが、半数以上が不合格という厳しい結果となりました。


 現時点で当セミナーの受講者4名が合格とのお知らせをいただいています。おめでとうございます。
 残念ながら3名の方が不合格となってしまいました。
 引き続きサポートをさせていただきます。

 問題を分析したところ、今回令和6年1月の法令試験はほとんどが令和4年11月の試験問題と全く同じがほとんど同じ問題でした。

 過去問題をきちんと対策していれば合格できるはずの試験でした。

 それでも合格率が低い原因は・・・?
 過去問題をただ漫然と解いて対策している気になってはいけないということです。

 セミナーでは、合格のコツをお伝えします。

 早く合格したいのであれば、次の試験までの2ヶ月、効率的な学習をしていくことが重要です。

 


 九州運輸局が発表するのは試験問題と解答のみなので、詳細な解説を作成してセミナー受講者に提供します。

九州運輸局 令和5年11月実施 役員法令試験 

受験者28名中5 名合格(合格率約17.8%)

合格率が約47.3%だった前回と比べると、大幅に合格率が下がりました。合格者はたったの5名という厳しい結果でした。


 現時点で当セミナーの受講者1名が合格とのお知らせをいただいています。おめでとうございます。

 まだ詳しい問題分析はできていませんが、初めて出題されたという条文はなく、ほとんどが当セミナーでも押さえていたところからの出題でした。
 ひっかけ問題のような難問もほとんどなく、過去問題をしっかり対策をしていれば対応できる問題が多かったと思います。
 今回、合格率は2割を切る結果でしたが、問題の難易度からすると合格率は40%超えてもおかしくないレベルだったと感じました。
 
 合格者が少ない原因は、条文集をうまく使いこなせていない方が多いとういうことが考えられます。

 過去問題を解いて、合格できるような気になっていたのに、過去問題と違う問題が出題されると対応できない・・・という方は勉強方法が誤っているかもしれません。
 



 九州運輸局が発表するのは試験問題と解答のみなので、詳細な解説を作成してセミナー受講者に提供します。

九州運輸局 令和5年9月実施 役員法令試験 

受験者38 名中18 名合格(合格率約47.3%)

合格率約47.3%。前回よりポイントをやや下げました。

 現時点で当セミナーの受講者2名中2名が合格とのお知らせをいただいています。おめでとうございます。

 まだ詳しい問題分析はできていませんが、初問題が出題されたものの全体的にオーソドックスな問題が多く難易度は決して高くなかったと思います。
 
 セミナーを受講して下さった方は、手応えがあり、「ほとんどの人が受かるだろうと感じたが、意外にも合格者が半数もいなかった」と驚いていらっしゃいました。



 きちんと対策ができていなければ、本番で24点以上取るのは難しいということだと思います。 

 九州運輸局が発表するのは試験問題と解答のみなので、詳細な解説を作成してセミナー受講者に提供します。

九州運輸局 令和5年7月実施 役員法令試験 

受験者49名中27名合格(合格率約55.1%)

合格率約55%。前回から大幅にアップしました。

 現時点で当セミナーの受講者8名が合格とのお知らせをいただいています。おめでとうございます。

 当セミナーで模擬試験問題を作成していましたが、「ヤマ」が当たった!とのお声もいただいています。



 九州運輸局が発表するのは試験問題と解答のみなので、詳細な解説を作成してセミナー受講者に提供します。

 残念ながら2名が不合格となってしまいましたが、合格までしっかりとサポートさせて頂きます。

九州運輸局 令和5年5月実施 役員法令試験 

受験者38名中7名合格(合格率約18.4%)

合格率約18%ということで、久しぶりに2割を切る厳しい結果となりました。

 弊所のセミナーを受けて下さった方から次のように合格した!という嬉しいご一報をいただきました。

「一発合格できました。このセミナーがなかったらまず不可能だったと思います。初見の問題も有り、少し動揺しましたが、後まわしで解くことができよかったです。」


 九州運輸局ではひっかけ問題や初問題がよく出題されます。セミナーではそういった問題が出た時の対応方法をお話ししていましたので、きちんと後まわしにしていただき、時間不足になることなく合格していただけたようです。
 本当によかったです。合格おめでとうございます!
 

 九州運輸局が発表するのは試験問題と解答のみなので、詳細な解説を作成してセミナー受講者に提供します。

5月の試験問題を分析し解説を作成しました
 今回の問題は、前半Ⅰに初見の問題や難問が集中しており、前回と比べるとかなり難化していました。
 判断に迷うような悪問やひっかけ問題もあり、受験者にとっては酷な内容だったなと感じました。

 一方、後半Ⅱは全て最重要かつ頻出条文からの問題でした。
 26点分はセミナーを受けてきちんと対策をしていれば得点しうるレベルの問題だったのですが、前半に時間を取られ焦ってしまい、取れるはずの問題も取れずに不合格になってしまった方が多かったのではないでしょうか。

 今回の試験内容をみて、やはり試験対策には2か月くらいは必要だと思いました。
 試験問題を繰り返し解きながら学習を進めていくと、後回しにすべき問題が見えてくるはずです。

 問題を解くコツを身に付けた上で、得点すべき問題を確実にものにすることが大事だと合格者の方を見て実感しました。

九州運輸局 令和5年3月実施 法令試験 試験雑感

受験者48人中21人合格(合格率約43.8%)

当セミナー受講者の方6名全員が合格されました!
合格率が5割を切る中、本当におめでとうございます!

 1年前の合格率が約9.6%であったことを考えると、合格率は4.5倍!九州運輸局の役員法令試験ではラッキー回だったといえます。

 初問題や解きづらい問題も数問ありましたが、問題内容としてはオーソドックスなものが多く、合格点(24点以上)をとることは決して難しくなかったと思います。

 当セミナー受講者の方にお話を聞いたところ、皆さんほとんどの問題の条文を条文集で見つけることができたようで、手応えを感じていらっしゃいました。

 それでも合格率が5割に達しないのは、
●条文集をうまく活用できない
●時間配分を失敗して時間不足になる
方が多いからだと思います。

 次回の試験は難しくなるかもしれないので、今回の問題で24点以上取れた!という方も油断してはいけません。

 確実に合格するためには、「条文集を使う練習をする」、「時間配分を意識して試験問題を解く」という事前の対策が大変重要です。
 セミナーではそのコツをお伝えします。

九州運輸局 令和5年1月実施 法令試験 試験雑感

受験者64人中24人合格(合格率約37.5%)

今回(令和5年1月)の役員法令試験の合格者は64人中24名、合格率は約37.5%でした。前回11月の試験より約10%も合格率はアップしましたが厳しい結果だったといえます。


当セミナーの受講者の方が4名合格されました。
 残念ながら不合格となった方は試験直前にセミナーを受講することになった方でしたので、やはり演習時間を確保できるようお早めの受講をおすすめしたいところです。

試験を受けた方の感想は、「過去問題をしていたら簡単だった」、「時間ギリギリだったけど合格できた」、「難しかった」とバラバラでした。

セミナー受講者の方には私が令和5年1月の法令試験問題を分析した結果と解説をお渡しします。

 今回の試験雑感は次のとおりです。
 
⑴ 初めて出題された条文の問題は2問。
  2問以外は全て過去問題・条文順過去問集に掲載されていた条文でした。なので、「知らない問題が多かった」という方は過去問題対策不足といえます。

⑵ 難問は2問。やや引っかけ問題が2問。
  何問や引っかけ問題全てを間違えても24点以上で合格は可能。ということで、特に難易度が高い試験ではありませんでした。


 不合格の方が多い原因として考えられるのは
①現場思考型の問題に慣れていない
 (条文の文言通りでない出題に戸惑ってしまう)
②読解力・国語力不足
 (条文が省略されている場合に意味内容が同じかどうか  の判断や、「以上」「超える」といった言葉の違いの判断が苦手
③時間不足
(条文集を引いたり文章を読んだりするのに時間がかかる)
④時間配分ミス
 (24点以上を確保するための戦略を立てていない)
⑤条文集の読み込み不足
 (思い込みで解いたり安易に知識・記憶で解いてしまう)


上記①②の対策を短期間ですることは非常に難しく、ある程度の失点は致し方ないと思います。

 ③④⑤についてはセミナーを受けた上で過去問題演習を繰り返すことで改善していくことが可能です。
 
 セミナーである程度の知識やコツを身に付けることができるとしても、「演習を繰り返す時間の確保」が大切ですから早めに対策を進めていきましょう。

九州運輸局 令和4年11月実施 法令試験 試験雑感

受験者58人中14人合格(合格率約24.1%)

今回(令和4年11月)の役員法令試験の合格者は58人中14名、合格率は約24.1%でまたも低い合格率でした。


まだ、情報収集中ですが、現在のところ、合格者14名中4名が当セミナーの受講者の方です。本当におめでとうございます。
 受けた方から、「九州は条文集をすばやくひけて、なおかつ読解力がないと問題の正誤判断ができない文面が多いので、テキストに書かれてた通りにやりつつ理解をしていかないと合格するのはなかなか難しいかなと思いました。
令和4年11月試験は、勉強しておけばそこまで難しくなかったと思います。長文がなかったのが良かったです」とのコメントをいただきました。


令和4年11月の法令試験問題を分析しました。

私が試験問題を分析した感想は、ほとんどが頻出・重要条文からの問題(当然知っておくべき条文ばかり)で、かつ、長文もなく、問題のレベルが比較的低くなったにもかかわらず「合格率が低すぎる・・・というものでした。
 初問題は1問のみでしたし、長文問題、難問、条文集を引きづらい問題、変わった形式の問題がほとんどなく、令和4年の1月、3月、5月と比べると明らかに易化しておりラッキー回でした。
 今回の問題で時間が足りなかったという方は、学習不足か学習の仕方に問題があったといえると思います。
 過去問題でしっかりと対策をしていた方は、ほとんどが時間不足になることもなく、手応えを感じることができただろうと思います。

 そうであるにもかかわらず、合格率が低かった理由は、
「ひっかけ問題が多かった」という一言に尽きます。

 セミナーでは、どんなひっかけ問題があったか、どのような点に気を付けるべきかについて解説します。

九州運輸局 令和4年9月実施 法令試験 試験雑感

受験者62人中17人合格(合格率約27.4%)

今回(令和4年9月)の役員法令試験の合格者は62人中17名、合格率は約27.4%で再び低い合格率でした。

受験した方に感想をお聞きしたところ、「最近の過去問題では見たことのない問題が出た」、「時間がギリギリだった」、「迷う問題が多かった」というお声が多かったです。
一方、「セミナーで対策していたので、条文集でほとんどの問題の条文をすぐに引くことはできた」とのことでした。

現在のところ、当セミナー受講者の方が4名合格とのお知らせをいただいています。おめでとうございます。

私が今回の試験を分析してみて感じたことを挙げてみます。

①定番・重要条文が多かったにもかかわらず解きづらい!
 今回、重要・頻出条文が20点分近く出題されていました。試験対策をきちんとしていればある程度見慣れた問題の見出しがたくさんあったはずです。しかし、いざ解こうとすると「今まで解いた問題と違う・・・」と感じて解きづらく感じる問題が多かったかもしれません。
 最近は、条文をそのまま抜粋して出題するのではなく、省略したり、複数の条項が合わさっていたりと正誤を判断しづらい問題が増えているのが特徴です。

②○×問題が手ごわかった。
 通常、前半の○×問題は全30問中半分の15問程度であることが多いのですが、今回は20問もありました。しかも、問題10~15あたりで初問題や難問が続いたため、複合問題に突入する前に時間を使いすぎて解けるはずの問題に時間を回すことができなかった方が多かったかもしれません。

⓷過去問題とは誤りの箇所が違う問題に要注意
 知識がある方、過去問題をしっかりと対策をした方は、条文集に頼らず「知識で解いている」ことがよくあります。九州運輸局の法令試験は、知識・経験がある方ほど危険!これを肝に銘じてください。
 思い込みを捨てて問題を読むことが大切です。

九州運輸局 令和4年7月実施 法令試験 試験雑感

受験者79人中38人合格(合格率約48%)

今回(令和4年7月)の役員法令試験の合格者は79人中38人(合格率約48%)で、久しぶりに5割近い合格率となりました。

 私のセミナーを受講し、過去問題でしっかりと対策をしていた方々からお話しを聞くと、「最近の試験問題は難しくなっていたので覚悟をしていたが、解きやすい問題が多く拍子抜けした」、「早く解き終わり時間が余った」、「迷う問題が数問あったが、解ける問題を確実に解けばいいとセミナーの時に聞いていたので焦らずに済んだ」というようなお声をいただきました。

 現在のところ、当セミナー受講者の方6名が合格とのお知らせをいただいています。おめでとうございました。
 残念ながら1名が不合格でしたが、引き続きサポートをさせていただきます。

 九州運輸局令和4年7月21日実施の役員法令試験問題・解答が公開されましたので、試験を分析して感じたことを挙げてみます。

①定番・重要条文が多かった
 私が重要認定している条文(条文表に★を付けている)が19点分も出題されていました。
 当然、重要条文は過去に試験で何度も出題されている箇所ですから、きちんと過去問対策をしていれば見慣れた条文であったはずです。
 また、(目的)、(定義)といった条文集を引きやすい定番問題も多くみられました。セミナーを受けた方であればすぐに条文を見つけることができたでしょう。

②【改正】された条文から3問出題された
 このところ必ず数問出題される【改正】条文。出るとわかっているのであれば事前に対策するまで。過去に1度も出題されていない条文こそ対策が必要といえます。

③初めて出題された問題が少なかった
 令和4年に入ってから初問題が多くみられていましたが、今回は初問題は2問だけ。過去問題をしっかり対策していれば見慣れず戸惑うような問題はかなり少なかったという印象です。
 にもかかわらず、「初めて」、「条文を探せない」と感じた方は学習不足か学習方法が誤っている可能性大です。

④ひっかけ問題・条文どおりでない問題に注意
 ちょくちょく出題されるひっかけ問題。試験対策をしたにもかかわらず不合格になってしまった方は、こういった問題で失点してしまっているのではないでしょうか。
 問題を解くうえでの心構え・ポイントを知らなければ同じことの繰り返しになってしまうかもしれません。
 過去問題を何度も解いて答えを覚えても、違う問題が出れば対応できないのでは意味がありません。

令和4年5月実施 法令試験 試験雑感

受験者68人中7人合格(合格率約10.3%)

今回(令和4年5月)の役員法令試験の合格者は68人中57(合格率約10.3%)で、今年に入り3回連続で合格率1割程度という厳しい状況が続いています。
 ただ、問題の難易度としては、1月、3月よりもやや易しかったという印象です。

 過去に出題されている重要条文から20点分も出題されている一方、初問題が7問もあり、嫌な引っかけ問題も多くみられました。

 ある程度の手応えを感じながらも思わぬ失点をしてしまい合格できなかった方が多かったのではないでしょうか。

 試験問題の全体を私が分析したところ、間違えても仕方のない問題は5問でした。
 過去問題をきちんと解き、セミナーで学んだことをしっかりと身に付けてきちんと条文集を引くようにしていれば25点以上獲得できたはずでした。
 ただ、実際の本番で緊張感の中、条文集を引くのは本当に大変です。

 どんな問題が出ても落ち着いて解き進めることができるよう、事前の準備と心構えが重要だと感じています。

 皆さんの事前の準備のお役に立てるよう、これからも分析と対策に力をいれていきます。

過去問題でしっかりと勉強している方こそ要注意!

九州運輸局 類似問題に気を付けて!

令和4年5月に令和3年5月の類似問題が出題されました。

道交法第44条第6号【停車及び駐車を禁止する場所】(条文集P146)の問題です。

令和4年5月の問題は、「踏切の前後の側端からそれぞれ前後に5メートルの部分」は駐車及び停車を禁止する場所として「正しい」という出題でした。実際の規定はこうなっています。

第44条 車両は、道路標識等により停車及び駐車が禁止されている道路の部分及び次に掲げるその他の道路の部分においては、法令の規定若しくは警察官の命令により、又は危険を防止するため一時停止する場合のほか、停車し、又は駐車してはならない。
六 踏切の前後の側端からそれぞれ前後に10メートル以内の部分

この規定によれば、踏切の前後の側端から10メートル以内の部分に駐車・停車してはいけないわけなので、当然その範囲内の5メートルの部分も駐車・停車してはいけないということで「正しい」という解答になるわけです。

ちょうど1年前の令和3年5月にこの問題の類似問題が出題されていました。

エ「踏切の前後の側端からそれぞれ前後に5メートル以内の部分における駐車」という肢がありました。この設問については、「5メートルの箇所が誤りで正しくは10メートル」というのが九州運輸局が発表した解答です。

 同じ文章であるにもかかわらず、令和4年は「正しい」、令和3年は「誤り」と判断させる問題が出題されたということです。
 なぜ、このように解答が分かれるのか、九州運輸局の貨物課に確認しました。
(今回の問題作成者と前回の問題作成者は違うと思いましたので、「九州運輸局としての見解」を示していただくようお願いしました。)

〔九州運輸局の回答〕
 令和3年5月の問題18は、道交法の規定として正しいかどうかを問う問題で、エは「条文どおりでないので誤り」。
 一方、令和4年5月の問題26は、読解力の問題で「正しい」と判断すべき。出題の趣旨が違うので解答が異なることとなったもので、発表している解答に誤りはない。

 
 「出題の趣旨」が違うから解答が違って問題ないとする九州運輸局の回答については私見があります。それで、その後九州運輸局の担当者に見解を伝えるなどやり取りをしました。このやり取り内容については、セミナー時にお話ししたいと思います。

令和4年3月実施 法令試験 試験雑感

受験者52人中5人合格(合格率約9.6%)

今回(令和4年3月)の役員法令試験の合格者は52人中5名(合格率約9.6%)で、前回1月の試験に続き過去最低を更新してしまいました。
 セミナーに参加していただいたにもかかわらず合格できなかった方に対しては、私のサポートが足りずに申し訳ない思いです。

 受験をした方に感想をお聞きしたところ、「試験前に過去問題を解いたらほぼ24点以上取れるようになっていたので自信をもって臨んだがダメだった」、「試験中知っている条文が多く手応えを感じながら解いたが結果は不合格だった」といったお声を頂きました。
 私が今回の試験を分析してみて感じたことを挙げてみます。

①定番・重要条文の出題数は前回より増えた。
 前回1月の試験では、定番・重要条文があまり出題されませんでした。
 しかし、今回は私が重要と認定しセミナー受講者にお伝えしている重要条文から17点分も出題されていました。重要条文は、当然過去問題で対策したことのある条文です。過去問題をしっかりしていた方にとっては知っている条文だ!と思える問題も多かったのではないでしょうか。

②【改正】された条文から2問出題された。
 令和元年に運送業法の大改正があり、令和3年以降、改正条文からの出題が続いています。前回と同じく、今回も改正条文から2問出題がありました。
 改正条文の問題は過去問題には出てこないので、弊所オリジナルの出題条文表や条文集であらかじめチェックをしておいていただきたいところです。


③初めて出題された条文の問題が5問もあった。
 初めて出題された条文の問題が5問もありました。特に、前半の○×問題の中盤で初問題が続いたために条文集を引くのに手間取ったり、後回しにすべきか迷ったり、ペースを乱された方が多かったのではないかと思います。

④考えさせる問題が増えた。
 前回1月の試験でもみられた傾向ですが、ただ単に問題文と条文集を照らし合わせて○×を判断できる問題が減り、現場思考型の問題が増えました。
 「知っている条文だけど出題形式が違う」、「考えないと正解が出ない」、「条文は早くみつかったのに答えを出すのに時間がかかる」ような問題が多く見られ、全体的に難易度が上がってるように感じます。
 単純に一言一句同じでないから「×」とするのではなく、意味内容を考えて○×を判断する必要があります。
 過去問題で合格点以上を取れる力がついてきたにもかかわらず不合格となった方が現場思考型の問題に惑わせられている可能性が高いです。
 

⑤とにかく悩ましい問題が増えた。
 問題用紙の問題に、「問題文には一部省略している場合があります」との注意事項がありますが、省略どころか全く違う文章にして正誤を判断させる問題が増えているのが令和4年に入ってからの傾向です。複数の条項が組み合わさった問題を苦手としている方も多いのではないでしょうか。

 数問は間違えても仕方のない問題が出題されますので、得点できるレベルの問題で確実に24点を取ることが大事になってきます。

令和4年1月実施 法令試験 試験雑感

受験者48人中5人合格(合格率約10.4%)

今回(令和4年1月)の役員法令試験の合格者は48人中5人(合格率10.4%)というかなり衝撃的な結果でした。これまでも合格率が20%程度のことがありましたが、過去最低を大きく更新したものと思われます。
 初めに私が問題を入手したときは、10ページというページ数の多さに驚きました。九州運輸局の問題は、全部で7~8ページくらいであることが多いので、今回の10ページはボリューム増と感じた方が多かったのではないでしょうか。  
 しかし、実際は問題の途中でページが変わらないために改ページがされたことによるところが大きく、ボリュームとしてはこれまでと大差はなかったように思いました。
 ただ、前回以前と比べると間違いなく問題の内容は難化していますし、きちんとした対策をしなければ合格は本当に難しかったと思います。

今回の試験を分析してみて感じたことを挙げてみます。

①定番問題が少なかった。
 

  今回、良く出題される(目的)や(定義)問題がほとんど出ませんでした。また、いつもなら出題割合の高い安全規則の問題数が減りました(それでも安全規則の問題は3点分ありました。)そのため、過去問題をしっかりとして試験を受けた方にとっては、いつもと傾向が違うという印象になったと思われます。

②考えさせる問題が増えた。
 

  条文どおりではなく、意味内容を考えさせる問題が増えました。単なる条文の間違い探しでは対応できません。

③【改正】された条文から複数の出題があった。
 

   令和元年に行われた運送業法の大改正。令和3年に入ってから改正条文が狙われています。もちろん過去問題には出てこないので、過去問題を解くだけでは対策できません。

④初問題が6問も出題されていた(問題8、10、11、12、18、20ウ)
  初めて出題された問題が多く、過去問題をしっかりしていた方ほど見慣れない問題に戸惑ったのではないでしょうか。やはり、「どの条文が出ても条文集を素早く引けるようになっておくこと」が重要だということです。

⑤引っかけ問題、細かい問題が多かった。
 ×「事業者」→○「事業場」
 ×「又は」→○「及び」
 ×「4時間」→○「4時間を超える」
 など、見落としやすい細かい問題が多く出題されていました。
 これは、今回に限ってのことではありません。丁寧に条文を読むことが大事です。

 以上のことから、全ての問題を頭から全文読んでしまうと時間が全然足りず焦ってしまい、解けるはずの問題でも失点してしまった方が多かったのではないでしょうか。
 とくに、前半の○×問題は比較的長文が多く、しかも問題を全て読まないと正誤が判断できない問題が多かったのでペース配分がすごく難しかったと思います。
 今回のように、大問が20問と少なく1問あたりの配点が高い問題がある場合には配点が高い問題から解くなど、試験の際にある程度の戦略を立てることができるようになっておきたいところです。


 九州運輸局の法令試験では、もはや
①長文問題 ②知らない問題(初問題)、③引っかけ問題
④珍しい出題形式の問題 ⑤現場思考型の問題

が必ず出るといっても過言ではありません。


セミナーでは、「条文集を素早く引くコツ」を伝授するほか、すぐに条文集が引いた方がよい問題、後回しにした方がよい問題の見分け方等、戦略的なアドバイスもいたします。

 コツを身につけた上で、しっかりと過去問対策をすることが重要です。



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